


遮熱シートは地球温暖化や環境対策として、多くの建物に採用されている金属製折板屋根に幅広く設置可能な全く新しい遮熱システムです。


①日影の効果を屋根に、熱伝導率の低い空気層を利用
折板屋根の上に施工された遮熱シートが日影を作り折板の温度上昇を抑制します。シートと折板屋根の間に設けられた空気層が、太陽からの熱が屋根に伝わるのを抑えます。遮熱は日影の効果によってもたらせるので屋根の汚れによる影響を受けず、遮熱効果を発揮し続けます。
この遮熱効果により折板屋根の熱伸縮を抑え折板屋根の「音鳴り」を抑制します。

この遮熱効果により折板屋根の熱伸縮を抑え折板屋根の「音鳴り」を抑制します。


②風の力でシートと折板屋根の間の空気層の熱ごもりを防ぎます。
シートと折板屋根の間の空気層に風が通り抜けていくことでシート下の熱ごもりを防ぎ、遮熱シートの断熱効果を高めていきます。

③シートが雨音を抑制します。冬場は保温効果や結露緩和効果を発揮します。
雨やあられによる、折板屋根をたたく音が緩和されます。冬季は、屋根面からの放射冷却が抑えられることで暖められた内部の熱が逃げにくくなり建物の保温効果を発揮します。また、屋根裏などの結露緩和効果も発揮します。








サーモグラフィーによる天井裏の遮熱性能テスト



遮熱シートの効果により、太陽光を遮り屋根に日影が生まれ屋根の温度上昇を抑制します。
図:遮熱シート施工・未施工エリア折板表面温度比較

冬場は、逆に低温時に屋根の表面が冷え過ぎないように温度低下を抑制します。
図:遮熱シート施工・未施工エリア折板表面温度比較

遮熱シートによる保温効果の仕組み


屋根からの放射熱を遮るものが無く夜間の放射冷却による温度低下が激しい。
(屋根裏面の結露環境も多く見られる)

シートによって屋根からの放射熱が遮られ空気層の熱が逃げにくくなることで高い保温効果を発揮します。(屋根裏面の結露環境が見られない)

シートと折板屋根の間に設けられた空気層が屋根からの放射熱を抑え、熱が逃げるのを抑制します。また、積雪によって屋根が直接冷やされるのも減少させます。

遮熱シートにより、屋根表面温度の平準化が計られ太陽光があたる時間帯は屋根表面温度の低下が見られますが、日のあたらない時間帯の夜間等では、未施工時に比べ屋根表面温度が高く推移しているのが確認できます。積雪時は、さらにはっきりとした効果の差が表れ、積雪により屋根表面が雪で冷やされ続けるのに対しシートと折板の間に雪が残らないので空気層が更なる保温効果を発揮します。

夜間の放射冷却および積雪時における屋根裏面の結露緩和を実現します。



2009年1月27日 PM3:00 気温5.6℃ 湿度39%


未施工エリアでは結露しているのがわかります。サーモグラフィーの画像からも遮熱シートを施工しているエリアと未施工エリアとでは屋根裏面の温度に差があることがわかります。



直接屋根面を叩く雨・あられなど遮熱シートで金属屋根を叩く雨音が低減されます。



屋根材の熱伸縮による音鳴りの低減、塗膜保護が確認された事例です。

折板屋根は、太陽光の当たる位置によって影になる部分ができ、表面温度も変わります(右サーモグラフィー画像参照)。これにより屋根上で熱膨張による収縮率が異なることで屋根と建物をつなぐ金具部分や締め付け部分がきしみ、音鳴りが発生します。遮熱シートを施工することで、屋根全体が日影に覆われるので屋根温度の平準化(時間帯・部位)ができ、熱伸縮による音鳴りを抑制することができます。


遮熱シートを敷設することで屋根面の塗装の剥げや赤錆などから屋根面の保護をし、さらにシートに汚れが付着することにより直接的な日光照射が防止できシートの長寿命化にも寄与します。